115万キロのフィルム歴代記録とストリーミング実績|今なおバズる国民的名曲の軌跡
タイトルの『115万キロのフィルム』という数値には、単なる耳ざわりの良さを超えた明確な数学的意図が宿っています。古典的な劇場用映画の標準規格である35mmフィルムは、1秒間に24コマで投影されます。この規格に基づいて人間の生涯平均寿命とされる「約80年」を丸ごと撮影し続けた場合、必要となるフィルムの総延長が約115万キロメートル(およそ1,154,764km)に達します。
地球を約29周し、月と地球を1.5往復できる途方もない距離です。藤原聡は、愛する人と過ごす生涯の全瞬間を1コマも余すことなく記録したいという情熱を、この天文学的な物理単位へ換算しました。デジタルのようにワンタップで消去や巻き戻しができない「映画のフィルム」というモチーフを選び取った点に、取り返しのつかない時間を肯定し、相手の不機嫌な横顔すらも名シーンとして抱きしめようとする覚悟が滲み出ています。
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