締めすぎでボルト破断?締め付けトルク一覧表と事故を防ぐ適正管理の全貌

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多くの製造ラインや整備現場で横行しているのが、「M8だから適当に締め付けた」という指示です。しかし、ボルト頭部に打刻された数値「4.8」「8.8」「10.9」の意味を理解していなければ、瞬時に破断トラブルへ発展します。

ISO規格およびJIS規格において、強度区分の小数の前の数字は引張強さの1/100(N/mm²)を表し、小数の後の数字は耐力比(降伏比)を表します。たとえば「8.8」の場合、最小引張強さが800 N/mm²であり、その80%である640 N/mm²が降伏点(耐力)となります。「10.9」であれば引張強さ1,000 N/mm²、降伏点は900 N/mm²に達します。

安価な一般流通品である「4.8」ボルトに、「8.8」や「10.9」用のトルクを与えると、降伏点をはるかに超えて即座にネジ山が舐めるか、軸部が首下からちぎれ飛びます。逆に高強度指定の箇所に低強度ボルトを流用した場合、規定軸力に達する前に塑性変形を起こし、重大な締結不全を招きます。

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