鬼柚子と普通の柚子の違いとは?文旦の仲間と言われる正体と失敗しない活用術
下処理さえ終われば、あとは煮詰めるだけです。家庭で確実に美味しく作れる代表的な3つの食べ方を紹介します。
1. トロトロ食感の「鬼柚子ジャム・マーマレード」
鬼柚子のペクチンを活かした最もポピュラーな食べ方です。下処理して水気を絞った皮とワタを計量し、その重量の50%〜60%の砂糖(グラニュー糖または氷砂糖)と、最初に取り分けておいた果肉、そして「種を入れたお茶パック」を鍋に入れます。ひたひたの水(または白ワイン)を注ぎ、弱〜中火で30〜40分ほどコトコト煮詰めます。全体がツヤツヤと透き通り、とろみがついたらお茶パックを取り出し、最後にレモン汁(大さじ1〜2)を加えて味を引き締めれば完成です。ヨーグルトやトーストにはもちろん、お湯で割って「ゆず茶」にするのも絶品です。
2. 宝石のように輝く「鬼柚子ピール(砂糖漬け・琥珀糖風)」
分厚いワタの食感を最大限に楽しめるのがピールです。皮とワタを1センチ幅の拍子木切りにし、下処理(茹でこぼし3回)を行います。鍋に鬼柚子と、同量に近い砂糖(重量の70〜80%)、少量の水を入れて弱火にかけ、水分がほぼなくなるまでじっくり煮詰めます。クッキングシートに並べて風通しの良い場所(または100℃のオーブンで30〜40分)で乾燥させ、最後にグラニュー糖をまぶせば完成です。外はシャリッと、中はゼリーのようにモチッとした高級和菓子のような食感になり、紅茶やウイスキーのおつまみにも最高に合います。
3. 白いワタを大根のように煮る「鬼柚子のふろふき(甘味噌田楽)」
スイーツ以外の食べ方として料理人に愛されているのが、白いワタを「冬瓜(とうがん)」や「大根」に見立てた和食レシピです。黄色い外皮をむき、白いワタだけを一口大の乱切りにして下茹で(2〜3回)します。これを昆布だしで柔らかく煮含め、仕上げにゆず味噌や甘めの田楽味噌をかければ、口の中でジュワッと出汁があふれる上品な冬の温菜になります。