海猿の主題歌はなぜ心に刺さるのか?B'zやシェネル起用の背景と裏側を徹底解剖

Discover expert insights regarding 海猿の主題歌はなぜ心に刺さるのか?B'zやシェネル起用の背景と裏側を徹底解剖.

歴代シリーズの中でも、観客の涙腺を最も激しく揺さぶったのが『LIMIT OF LOVE 海猿』と『THE LAST MESSAGE 海猿』のクライマックスです。ここでの楽曲配置は、映画音楽の演出論として今なお高く評価されています。

『LIMIT OF LOVE』における伊藤由奈の「Precious」は、沈没寸前のフェリー「くローバー号」の車輌甲板に取り残された仙崎大輔と、陸地で祈る環菜との遠距離無線交信シーンで使用されました。浸水が進み、もはや生還が絶望的となった瞬間に流れる「♪みつめあう その瞳に 溺れていたい」というフレーズ。死を覚悟した潜水士が、それでも愛のために諦めない心の叫びを、彼女の伸びやかなクリスタルボイスが見事に表現しました。この楽曲は着うた配信等で1,000万ダウンロード以上を記録する社会現象となりました。

一方、巨大天然ガスプラント「レガリア」の崩壊危機を描いた『THE LAST MESSAGE』では、EXILEの「もっと強く」が採用されました。この作品で仙崎は、国家規模の損害を防ぐための犠牲を強いられる極限の立場に立たされます。TAKAHIROとATSUSHIによるツインボーカルが紡ぐ重厚なハーモニーは、絶望の深淵に叩き落とされながらも仲間を信じる男たちの連帯感を際立たせ、シリーズ屈指の重厚なエンディングを形作りました。

Related Stories