いぬやしきはグロい?怖い?読者が気になる描写レベルと感動ポイントを本音検証
激突を繰り返した壱郎と獅子神の直接対決は、東京上空での壮絶な空中戦へと発展します。娘の犬屋敷麻理が炎上するビルに取り残される中、壱郎は愛する家族を救うために限界を超えて力を解放し、獅子神の両腕を破壊して撃破。瀕死の麻理をはじめとする大勢の被災者を救い出し、父親としての威厳と家族の絆を完全に取り戻しました。
しかし、物語の真のクライマックスはその後に訪れる「地球滅亡の危機」でした。
直径数十キロメートルにも及ぶ巨大隕石が地球へと接近し、アメリカをはじめとする世界各国の核ミサイル攻撃も全く歯が立たない絶望的な状況に陥ります。人類滅亡が秒読みとなる中、愛する家族と世界を守るため、壱郎は宇宙空間へと単身飛び立ちます。
そこで遭遇したのは、対決で身体の大半を失いながらも宇宙へ上がっていた獅子神皓でした。獅子神は自らの唯一の心の拠り所であった渡辺しおんが生きる地球を守るため、自爆装置を起動して隕石の軌道を変えようとします。獅子神の自爆によって隕石の一部は破壊されたものの、完全な消滅には至りません。
残された選択肢はただ一つ。犬屋敷壱郎自身による自爆でした。愛する妻と娘、息子、そして愛犬はなへの想いを胸に、壱郎は自らの起爆スイッチを押します。まばゆい閃光とともに巨大隕石は粉砕され、地球は救われました。日常へと戻った地上で、家族が父の遺志を知り、涙とともに生きていく姿が描かれ、物語は幕を閉じます。理不尽な暴力と残酷さの連続であった本作が、最後には深い涙と人間賛歌へと昇華される瞬間です。