糸が見えない縫い方の論争勃発!Snsのライフハック批判の経緯を徹底追跡
洋裁プロの指摘が集中したのは、動画が「縫製の基本原理」を完全に無視している点でした。最も問題視されたのは、洋服の表地に負荷がかかる箇所で「コの字閉じ(ラダーステッチ)」を安易に推奨しているケースです。コの字閉じは、クッションやぬいぐるみの綿詰め口など、内側からテンションがかかる立体物を閉じる際には極めて有用ですが、平面の衣服に用いると布端が波打ち、摩擦で糸が簡単に摩耗します。
さらに、裾上げなどで用いられる「まつり縫い」や「すくい縫い」の代わりとして紹介されるハックでは、針を通す深さや間隔がデタラメなものが散見されました。繊維の細いデリケートな布地に対して太い針で大きなピッチを取り、強引に引っ張れば、織り糸が引き攣れて布自体に穴が開きます。見栄えを優先して玉結びの隠し方ばかりに終始した結果、縫い代の処理がなされず、数回の着用で不可逆的な生地の傷みが生じるという実態を、プロは見過ごせなかったのです。
Tags: