サニスタンドとは何か?国交省の女性トイレ増設案で再注目された「女性用小便器」の全貌
Q1:現在でもサニスタンドが現役で設置されている場所はありますか?
A1:一般的な商業施設や駅のパブリックトイレからはほぼ完全に撤去されており、現役で使用できる場所は極めて稀です。ただし、北九州市にある「TOTOミュージアム」には、衛生陶器の歴史を伝える貴重なアーカイブとして実物のサニスタンドが展示されており、その独特な形状を間近で見学することができます。
Q2:サニスタンドはどのようにして使う便器だったのですか?
A2:洋式便器のように座るのではなく、便器に背を向けて(後ろ向きに)立ち、スカートなどの裾をたくし上げて便器をまたぎ、便座部分に肌が触れないよう中腰の姿勢をとって排尿する仕組みでした。使用後は通常のトイレと同様にレバーやボタンで水を流します。
Q3:海外では女性用小便器は普及しているのですか?
A3:ヨーロッパの野外音楽フェスや仮設トイレなどでは、混雑緩和のために「Peequal」や「Lapee」といった現代版の女性用立ち小便器や、立ったまま排尿できる使い捨ての紙製ファンネル(漏斗)が導入されるケースがあります。しかし、常設の商業ビルや公共施設においては、日本と同様にプライバシーや衣服の問題から、個室の洋式便器を増設するアプローチが世界的な主流となっています。