長崎は本当に雨が多いのか?名曲の歌詞に隠された真実とご当地ソングの謎を徹底解剖
「長崎は今日も雨だった」というフレーズから受ける印象は、「1年の大半で傘が必要な街」というものでしょう。この通説を検証するため、気象庁が発表している過去30年間の平年値(1991〜2020年)を基に、降水量と降水日数の実態を精査しました。
結論から言えば、長崎市は「降水量は多いが、降水日数が特別に多いわけではない」というのが客観的事実です。
| 都市名 | 年間降水量(平年値) | 年間降水日数(1mm以上) | 気候特性の主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 長崎県長崎市 | 1,894.7 mm | 118.0 日 | 梅雨期の集中豪雨が多く、降水日数は全国中位 |
| 石川県金沢市 | 2,552.3 mm | 176.7 日 | 冬の降雪・雨を含め、日本有数の雨天頻度 |
| 高知県高知市 | 2,666.4 mm | 115.8 日 | 台風や黒潮の影響で雨量が極めて多い太平洋型 |
| 東京都千代田区 | 1,591.4 mm | 113.8 日 | 冬は晴天が続き、降水日数は長崎と僅差 |
全国都道府県庁所在地の降水日数ランキングを見ると、年間を通じて雨や雪が多い富山市や金沢市、福井市といった北陸勢が170日超で上位を独占しています。これに対し、長崎市の年間降水日数は118日前後で、全国47都市中20位前後に位置します。日数だけで比較すれば、東京(約114日)と大差ありません。
年間降水量は約1,895mmと全国平均を大きく上回る多雨地域ですが、その大半は6月から7月にかけて活発化する梅雨前線や、夏から秋の台風接近時に集中して降る豪雨です。つまり、「毎日シトシトと雨が降っている」わけではなく、「降る時期にまとまって激しく降る」というのが長崎の気候の実像です。
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