中森明菜スローモーション秘話!少女A嫌い発言の真相とデビュー曲裏話を徹底解剖
デビュー曲『スローモーション』はオリコン最高30位と、新人としては健闘したものの、爆発的なヒットには至りませんでした。そこでレコード会社側が仕掛けた次の一手が、作詞家・売野雅勇が手掛けた『少女A』でした。
ロックビートに乗せ、「じれったい」「特別じゃない どこにもいるわ」と世間を挑発するこの楽曲に対し、16歳の中森明菜は激しい拒絶反応を示しました。後年のインタビューでも明かされている通り、当時の彼女は「こんな不良みたいな曲は歌いたくない」「私は不良じゃない」とレコーディングスタジオで涙を流し、ディレクターに対して歌唱を断固拒否する姿勢を見せたほどでした。
自らが心から惚れ込み、丁寧に歌い上げた『スローモーション』の世界観を自ら壊すような選択を迫られたこと、そして「作られた反逆児」を演じることへの純粋な抵抗感。この激しい葛藤こそが、後に彼女が楽曲の世界観を完璧に掌握し、自ら衣装や振り付けまでプロデュースしていく強固な主体性の原点となりました。
結果として『少女A』は約40万枚を売り上げる大ヒットとなり、彼女をトップスターへと押し上げます。しかし、ブレイクを果たした後もなお、彼女の心の奥底には「私の原点は『スローモーション』にある」という揺るぎない確信が残り続けていました。